ANTENNA

Apr 26 2010

宿年のわだかまりに加え、締め切りを自ら忘れる編集者のズサンさに辟易してしまった佐藤。さらに「カバーイラストは描いても原稿料は出ないし、単行 本は出版社の商品であって、僕の商品じゃないので、なぜ他社の商品のために無償で絵を描かなくてはいけないか理解できません」と綴り、単行本のカバーイラ ストは描いてもギャランティーが発生しないことを暴露。

 出版社は表紙として雑誌掲載時に扉絵にカラーを付けて、カバーとしての流用を提案するも、佐藤は、「カバーイラストとしての原稿料を欲しい」とし てこれも拒絶した。単行本を”他社の商品”と断言し、切り捨てようとしている様子だ。さらに彼のこの決断は”家庭不和”にも発展し、『ムショ医』などの作 品で知られるマンガ家で佐藤の妻である佐藤智美と大喧嘩が勃発したという。佐藤は日記で以下のようなバトルを繰り広げたことを明かした。

妻「編集さんへの当てつけとは言わないけど、読者のことを考えたら、そんな判断にはならないよ。読者と編集者と、どっちを向いてるのよ?」

佐藤「読者に決まってんだろ…。そこがどうでもいいんなら、講談社から連載を移籍した時点で、とっくに漫画なんて、描くのをやめてるよ…。 最後まで、読者に物語りを届けなければいけないと思ったから、見苦しくても描き続けてんだろ…? 小学館も講談社も変わりなんかないよ。あいつら、レ ○プしといて、『オレが女にしてやった』って言うような奴らだぜ…」

妻「イラストの1枚くらい描きなよ。」

佐藤「1枚くらいって思ってるんでしょ? 編集者と同じことを言うんだね…。」

妻「他の漫画家さんだって、全員、タダでカバーを描いているじゃない…。あなたのやってることは、その漫画家さん達の行為を否定することで しょ? タダで絵を描くヤツはバカだって、言ってるのと同じよ。皆に嫌われて、お金の亡者だと思われるだけじゃない…。」

佐藤「じゃあ、どうすれば描けるんだよ…? 無理矢理、カバーを描くことは出来るかもしれないけど、そしたら、オレはもう、漫画は1枚も描けな いよ…。 『たかが、イラスト1枚くらい』って言われることが、どんなに傷つくか想像できないの…? 『減るもんじゃないんだから、一発くらいやらせろ』って言 われて、股を開ける? 濡れるの!? オレはせめて、お金をもらってやりたいね!」

 長年連れ添い、同じマンガ家として互いの心情を理解し、苦楽を共にしてきた夫婦が故に、双方涙を流し、慟哭しながらの激論となった二人。最終的に は、佐藤がボイコットに至った真相をすべて記すことで、妻も引き下がったという。カバーのギャラが出ないことに佐藤は「新人はお金の交渉は出来ないし、売 れた漫画家はカバー代なんてもらえなくても、儲かってるから出版社とケンカしないし、『お金が発生しないのはおかしい』って、誰が大声で言えるんだ よ…?」と問題提起。

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